備蓄米今までどうしてた?なんのためにあるのか過去の放出実績や仕組みについても

2025年3月頃から、政府が保管していた「備蓄米」が放出されています。

店頭にも「複数原料米」「ブレンド米」としてお米が並んでいるのを見かけたことがありますよね。

そもそも、備蓄米は今までどうしていたのか、何のためにあるのかと疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、備蓄米の仕組みやこれまでの放出実績などについてお伝えしていきます。

備蓄米のしくみは?
過去に活用されたケースはある?

この記事を読まれている方はこんな疑問を抱えているのではないでしょうか。

\この記事を読んでわかること/
  • 備蓄米の仕組みとは
  • 備蓄米の過去の放出について
  • 備蓄米が放出されなかった理由
目次

備蓄米は今までどうしてたの?なんのためにある?仕組みについて

備蓄米は、食料を安定して供給できるように供えられているお米で、法律に基づいて運用されています。

2025年3月以降から備蓄米が放出されるようになり、実際に食べたことがある方もいらっしゃいますよね。

備蓄米は今まで、国が計画的に買い入れ・保管がおこなわれ、緊急時などに放出されてきていました。

備蓄米のしくみ

▼目的
お米の不作や災害時など、安定して供給するため

▼購入
毎年一定量を購入

保管
全国の倉庫にて5年保存

▼放出
災害時など、必要に応じて放出

▼放出されなかった場合
家畜のエサとして売却など

備蓄米は何のためにあるのか、仕組みについて詳しく見ていきましょう。

備蓄米の目的は?何のためにあるのか

備蓄米は、凶作や価格の高騰など、緊急時にお米を安定して供給することを目的としています。

【何のためにある?】
お米の不足や価格高騰、災害時などのために準備している

お米は約100万トンが備蓄されており、厳しい不作のときでも対応できるようになっているんですよ。

緊急時に国民が困ることがないように、法律に基づいたうえで計画的に運用されているお米なんですね。

備蓄米の購入ルートは?

備蓄米は、各地の生産者などから毎年購入していますよ。

毎年約20万トンを購入

備蓄米の購入は品質がいいものが選ばれていますが、普段私たちが食べているようなお米と同じとなっています。

コシヒカリやあきたこまちなど、馴染みのある品種が使われているんですよ!

また、玄米で購入しているため、精米よりも長く保存できるのもポイントです。

備蓄米の保存期間について

備蓄米は5年間の保存期間があり、品質を維持しつつ長期で保存ができるようになっています。

【棚上げ備蓄方式】
お米を長期間保存し、必要な量を放出すること

※2011年以降は、棚上げ備蓄方式が主流

備蓄方法にはもうひとつ「回転備蓄方式」もあります。

古いものから市場に放出し、秋に新しいお米を購入・備蓄するというものですが、現在は棚上げ備蓄方式が主流となっていますよ。

また、備蓄米は一か所に保管されておらず、日本各地に分散されています。

各地に置いておくことで、緊急時にどこからでも迅速に対応できるように工夫がされているんですよ!

備蓄米が放出されるのはどんな時?

備蓄米は、必要なときに必要な場所で利用されています。

【災害時】
国の支援物資として必要な場所に届けられる

【その他】
お米の不作などから、市場へ回る

過去にも備蓄米が災害時などに利用されたことがあり、2025年にはお米の価格高騰のため放出が行われていました。

気温や湿度など年間を通して保管されているため、長期保存でも味や品質も問題なく食べられると言われていますよ。

備蓄米が放出されなかった場合

使用されなかった場合は、飼料用として売却されたり、施設・学校などで活用されています。

・飼料用
・施設
・学校 など

古くなったからといって廃棄されることはなく、さまざまな場面で活用されているんですよ。

備蓄米の過去の放出実績は?放出しない理由についても

備蓄米の放出が注目されていますが、過去にも利用されたことがあるんです。

災害時に2度、備蓄米を放出した実績がある

2024年の夏頃からはお米の品薄や価格高騰が問題となっていましたが、備蓄米が放出されず疑問の声も上がっていましたよね。

備蓄米の過去の放出実績や、放出されなかった理由について見ていきたいと思います。

過去の放出実績

備蓄米の過去に放出された実績についてはこちらです。

▼2011年
東日本大震災(4万トン)

▼2016年
熊本地震(90トン)

備蓄米は、2011年と2016年の災害時に流通業者向けに販売されたりと、災害時に利用されていました。

災害時の放出はありましたが、主食としての米不足が原因で活用されたことはこれまでにはなかったんです。

2024年には、米菓などの原料になる米不足により、加工用のお米として備蓄米が販売されたケースも

2025年の場合は、お米の流通が滞り価格高騰が続いていることが理由で備蓄米の放出がおこなわれました。

放出されなかったのはなぜ?

2024年6月以降からお米の品薄状態が続いていましたが、備蓄米の放出はありませんでしたよね。

SNSでも、

備蓄米を放出して欲しい

なんで備蓄米を活用しないの?

と、備蓄米放出を希望する声や、放出しないことに疑問の声が多くありました。

政府が備蓄米を放出しなかった理由はこちらです。

・市場への影響から
・必要ではないと判断

備蓄米を活用するのは、お店や業者が抱えているお米の在庫がなく、需要が追い付かなくなった時と決められていました。

なので、当初は「米不足ではない」と判断されたため、放出はされなかったのです。

また、備蓄米を放出すると、お米の需要と供給のバランスが取れなくなり、価格にも影響が出るといったことも懸念されていました。

米価が下がり、生産者の利益を損なってしまう可能性がある

以上のことから、農林水産省は備蓄米の放出をしなかったことが考えられていますよ。

まとめ

備蓄米の仕組みや過去の実績、放出しなかった理由についてまとめました。

備蓄米の仕組みについては次のとおりです。

▼目的
凶作や供給不足に備えるため

▼購入
毎年一定量を購入

保管
全国の倉庫にて5年保存

▼放出
災害時など、必要に応じて放出

▼放出されなかった場合
家畜のエサとして売却など

備蓄米の放出実績と、放出しなかった理由についてはこちらです。

【過去の放出実績】
▼2011年
東日本大震災(4万トン)

▼2016年
熊本地震(90トン)

※2025年はお米の価格高騰対策から放出された

【放出されなかった理由】
・市場への影響
・米不足ではないと判断

備蓄米は今までどうしていたのか仕組みや背景を知って、今後の生活にも役立ていきたいですよね。

最後までご覧くださりありがとうございました。

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